ゴンサロ・イグアインの移籍を悲しむディエゴ・マラドーナ氏【写真:Getty Images】
ナポリの王様ことディエゴ・マラドーナ氏がゴンサロ・イグアインの“禁断の移籍”を悲しんでいる。23日にイタリアの『イタスポルトプレス』が報じた。
マラドーナ氏は、1984年に当時サッカー史上最高額の推定移籍金1300万ドル(約13億円)でバルセロナからナポリへ移籍。1986/87シーズンはクラブ史上初のリーグ優勝を飾り、コパ・イタリアとの国内2冠を達成した。
翌シーズンには15得点を決めてアルゼンチン人として初のセリエA得点王に輝き、その次のシーズンにはUEFAカップで優勝。1989/90シーズンには2度目のリーグ制覇を成し遂げている。この活躍で、マラドーナ氏は今もなおナポリで神格化された存在だ。
そんなマラドーナ氏が、自身のフェイスブックでイグアインの現状について語った。
「イグアインがユベントスのような直接的なライバルチームへ移籍するのは残念だよ」と昨季に歴代の記録を塗り替える得点王に輝いたチームの絶対的なエースの“禁断の移籍”を悲しんだ。
「だけど選手だけのせいにすることもできないね。それは、選手には責任があるけれど、いつだって一番喜んでいるのは取引する者だからだよ。誰もサポーターのことなんて考えないんだ」
「今、優秀な実業家や優秀な会長がいることが一番大事だなんて言うことに私はうんざりしているよ。こんなことは私が現役時代の頃には起きなかったんだ。FIFA(国際サッカー連盟)が呑気でい続けていることにガッカリだ」
既にナポリファンからは抗議が殺到しているイグアインのユベントス移籍。イタリア国内でも大きな論争を生みそうだ。
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