レアル・マドリーのハメス・ロドリゲス【写真:Getty Images】
レアル・マドリーがMFハメス・ロドリゲスを放出しないのは、ラテンアメリカでのビジネス面での影響が考慮されているということだ。23日、スペイン紙『アス』が報じている。
同紙では、「ハメスが去れば、マドリーはラテン市場に別れを告げることになる」という記事の中で、マドリーは巨額の”金”を生むハメスを切ることは出来ないと結論づける。
アディダス、ペプシ、ネスレ、など多くの企業とスポンサー契約を結んでいるハメスは、900万ユーロ(約10億5000万円)以上の広告収入を誇り、そのうちの50%がマドリーに入ってくるになっている。
母国では”Gold10”という名の自身のエナジードリンクも売られているほどで、フアネス、エンリケ・イグレシアスといったラテン市場で影響力を持つアーティストと仕事をした、ハメスのコロンビアでのマネジャーを務めるフェルミン・マルティネス氏も彼を「コロンビアのベッカムだ」と形容する。
ハメスは、『フォーブス』誌によれば25歳以下のプレーヤーではバルセロナのネイマールに次ぎ2位の広告収入を得ているということであり、その広告価値をマドリーは無視できないということだ。
ネイマール、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスといった南米のスーパースターを抱えるバルセロナに、ラテンアメリカ市場で大きく後れを取っているレアル・マドリーとしては、自軍のマルセロ、ケイラー・ナバス、ダニーロらでは大きな魅力を引くことは難しく、ハメスの存在はこの点でも貴重だということだ。
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