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アジア 8年前

増田誓志が感じた恐怖心。融合と反発の4年間で見た韓国サッカーの良し悪し【Kリーグの日本人】

シリーズ:Kリーグの日本人 text by キム・ドンヒョン photo by キム・ドンヒョン

大雑把な韓国。正確な練習スケジュールが出ない

 それにしても韓国を訪れる日本人選手は絶対的に少ないのはなぜだろうか。日本でプレーする韓国人選手の数が50人にも及ぶことを考えると、比べ物にならない。増田は「鹿島時代のチームメートと話はしているけれども韓国に来るという選手はなかった」とほのめかした。その理由を聞くと少し間を置き、こう答えた。

「よくわからないが、韓国は(日本のチームに比べて)規律的にもう少し複雑だと思う。軍隊的な文化というか。トレーニングの量とかの問題ではなく。総量はむしろ鹿島のほうが多かった。

 例えば、監督やフロントの指示にきっちりと合わせるなど厳格な面がある。また、韓国に来てトレーニングの正確なスケジュールが出ないことに驚いた。大雑把にわかるけれども……ユン監督が赴任した当初はスケジュールが決まっていて『ついに変わるのか』と思っていたが、コーチと選手たちが『不便だから変えてほしい』と申し出て、元に戻ってしまった(笑)。

 日本はそういう意味では(急な練習が入る)韓国よりフリーだし、こういうことを我慢してまで(韓国には)来ないと思う。日本でも、ほかの国でも自由なところはもっとあるから。

 逆に韓国人選手が日本にたくさん行くのも規律面でもっと自由になるからじゃないかな。(自分には合っていると思う?)いや、変えてほしいところはいっぱいある(笑)。でもそう簡単に変わらないこともわかっている」

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