鳥栖加入が決定したムスタファ・エル・カビル【写真:Getty Images】
J1のサガン鳥栖は、モロッコ人FWムスタファ・エル・カビルの加入で合意に至ったことを発表した。
今年7月にトルコのゲンチレルビルレイを退団しているため、鳥栖にはフリーでの加入となる。背番号などは随時発表される。
エル・カビルはオランダ・エールディビジの名門アヤックスの下部組織出身の27歳。2011/12シーズンにはセリエAのカリアリに在籍していたが、当時のチームを指揮していたのは現在鳥栖を率いるマッシモ・フィッカデンティ監督だった。
オランダとの二重国籍で、昨年のワールドカップアフリカ予選にはモロッコ代表として招集されているが出場歴はない。
176cmと決して大柄ではないが、ライン裏への抜け出しや相手DFやGKとの駆け引きから一瞬で背後を取ってゴールを狙うゴールハンタータイプの選手だ。セットプレーでも多くのゴールを奪っており、抜群の得点感覚を誇るストライカーである。
同じくフィッカデンティ監督の元教え子であるイタリア人FWロベルト・アクアフレスカの獲得に興味を示していたが、金銭面で折り合いがつかずに破談となっていた。
鳥栖は年間ワースト2位となる17得点に留まっている。得点力不足解消のため、エル・カビルは大きな鍵を握ることになりそうだ。
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