ブラジルへ出発した五輪代表。OAも合流したが初戦まではわずか2週間
8月4日(日本時間8月5日朝)のリオデジャネイロ五輪初戦・ナイジェリア戦(マナウス)まで約2週間。手倉森誠監督率いる日本代表が本大会に向けていよいよ始動し、19・20日に千葉県内で国内最後の調整を行った。
この合宿から年齢制限のないオーバーエージ枠の興梠慎三(浦和)、塩谷司(広島)、藤春廣輝(G大阪)の3人が合流。の遠藤航(浦和)らU-23世代と初めて一緒にトレーニングを行った。
発熱で欠席した井手口陽介(G大阪)、J2の公式戦があった矢島慎也(岡山)、海外組の久保裕也(ヤングボーイズ)、南野拓実(ザルツブルク)、浅野拓磨(アーセナル)の合計5人は不在だったものの、室屋成(FC東京)が「3人とも積極的に話しかけてくれるので馴染みやすい」と発言したように、新戦力融合へまずまずの一歩を踏み出した様子。
中島翔哉(FC東京)も「(興梠とは)自然にプレーすれば合うと練習していて思った」と語っており、ピッチ上での感触も悪くなさそうだ。興梠や塩谷は「自分にできることをやる」とあくまで自然体に徹することの重要性を強調していただけに、指揮官やコーチ陣が彼らの能力・特徴をどう引き出し、他選手らはそことどう連動性を高めていくのか。そこが今後の大きな注目点になってくるはずだ。
とはいえ、本番まではわずか2週間しかない。手倉森監督は「(30日=日本時間31日朝の)ブラジル戦で自分たちのスピードとパワーを確認できればいい。そこで通用するのではあればいい状態ということだが、後手を踏む状態だったら初戦の戦い方を少し工夫しなければいけない」とコメントしており、五輪前哨戦となるブラジル戦までの約10日間で本番を戦える状態に仕上げていく考えだ。
そのために、指揮官が最も重要視していることがある。選手たちのコンディションだ。