ラツィオのサポーターが会長への怒り爆発で年間シート購入をボイコット【写真:Getty Images】
ラツィオのクラウディオ・ロティート会長へ対するサポーターの怒りは頂点に達しているようだ。19日にイタリアの『チッタチェレステ』が伝えている。
先日、ラツィオは今季の指揮官にマルセロ・ビエルサ氏を招聘した。しかし、ビエルサ氏は希望した選手を獲得するというクラブとの約束が守られなかったことで、就任の2日後に突如辞任。そのことでサポーターがロティート会長に対して怒りを爆発させている。
現地時間14日、ローマ県庁の前で5000人ものサポーターが40mの長さの横断幕を掲げ、発煙筒を焚きながらロティート会長に対して抗議を行った。理由はビエルサ氏の招聘失敗だけではなく、そのことによって生じた選手同士の不満や移籍市場の停滞もその理由のようだ。
さらに、サポーターがシーズンチケットの購入をボイコットまで実行している。クラブは現地時間18日、ロティート会長がラツィオのオーナーに就任した12年目の記念日にシーズンチケットの販売を開始。しかし初日は僅か11名しか購入せず、その上販売を開始した最初の1時間での購入者はたったの4名しかいなかった。
これほどまでにシーズンチケットが大不評だったのは、過去にデリオ・ロッシ氏が指揮を執っていた2008年以来だという。一方でチャンピオンズリーグのプレーオフに出場した昨季には初日だけで12800人が購入し、クラブの新記録を打ち立てていた。
ラツィオ側は突如辞任したビエルサ氏に対して5000万ユーロ(約58億5000万円)の損害賠償を請求する意向だという。
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