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小林祐希、オランダ移籍は破談か。原因は「100年前の特別待遇条約」の廃止?

text by 編集部 photo by Getty Images

小林
ジュビロ磐田の小林祐希【写真:Getty Images】

 ジュビロ磐田の日本代表MF小林祐希のオランダ移籍は、実現することはないかもしれない。蘭メディア『Voetbal International』が伝えている。

 小林にはエールディビジ(オランダ1部)のヘーレンフェーンへの移籍が噂されており、同クラブのテクニカルマネージャーを務めるゲリー・ハムストラ氏も直々に来日して川崎フロンターレ戦での小林のプレーを視察している。

 しかし、ハムストラTDは「我々のリストには別の中盤の選手もいる」と同メディアに対して発言し、小林の獲得について可能性が低くなっていることを明かした。

 この背景には、100年以上前に日蘭間で締結した条約が影響しているという。両国で1912年に締結された日蘭通商航海条約がいまだ有効であることが発覚したことから、日本人選手がオランダリーグでプレーする際は労働許可が必要ない。

 日本はオランダにとって最恵国待遇関係にあったのだが、オランダ移民局は2017年1月にこの特別待遇条約を廃止することを発表している。

 外国人枠のルールが存在しないオランダのリーグでは、その代わりに外国人選手に対して「最低年俸制度」を設けており、自国選手の平均年俸よりも高い給与を与えなければならず、その金額は50万ユーロ(約5850万円)とされている。

 つまり、ヘーレンフェーンが小林を獲得した場合、1月以降はより高い給与を支払う必要がある。このことから、ヘーレンフェーン側は小林の獲得に対して慎重な姿勢を見せているようだ。

【了】

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