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東京Vの“マスター”永井秀樹が語る最高のスパイク「重みがあった方がしっくりくる」【SPIKE WARS】―②

シリーズ:永井秀樹が語る最高のスパイク text by キングギア photo by KING GEAR

20歳の高木大輔は…「人工皮革じゃないとダメ」

──プロ入りしてからずっとプーマでしたっけ。

マスター永井 「いや、実は3年ぐらいだけ、アディダスを履いてた時期もある。フリューゲルスとマリノスが合併した時ね。いまになってはちょっと後悔。浮気、しなきゃよかったなって(笑)」

 とその時、着替えを終えたヴェルディの若手選手が通り掛かる。興味津々で足を止めた。その中の一人に、マスター・ナガイが声をかけた。

マスター永井 「お~い、ダイスケ(高木大輔)、お前いまスパイク何履いてんだっけ?」

高木大輔 「あ、ボク、ナイキです」

マスター永井 「どんなスパイクが好きなのよ」

高木大輔 「あ、ボク、人工皮革じゃないとダメなんです」

マスター永井 「なんで」

高木大輔 「天然皮革のスパイクだと、だんだん型が崩れてくじゃないですか。あれがダメで」

マスター永井 「おいおい、それは型が崩れるじゃなくて、馴染むっていうんだよ」

──高木大輔選手20歳。天然皮革がダメ。そういう世代が出てきてるんですね。

マスター永井 「ね、改めて聞いてみると俺もちょっとビックリする」

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