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東京Vの“マスター”永井秀樹が語る最高のスパイク「マスターって何よ?」【SPIKE WARS】―①

遠い昔、まだラモス瑠偉がルイ・ゴンサウヴェス・ラモス・ソブリーニョだったころ、彼の所属する読売クラブが国士舘大学と練習試合をしたことがあった。試合後、ラモスはチームメイトの武田修宏に命じた。「いますぐ大学辞めてウチのチームに来いってあの選手に言ってこい! あれは天才だよ!」――。それから25年。ラモスをして天才といわしめた男、永井秀樹は目下、三浦知良に次ぐ日本で二番目に経験豊富なJリーガーである。この企画は、サッカー界の表も裏も知り尽くした男マスター・ナガイに、メーカーの枠組みを超えて各社のスパイクを試し履きしてもらい、その寸評とジャッジを公にしてしまおうという、おそらくは世界でも初めての試みなのである。

シリーズ:永井秀樹が語る最高のスパイク text by キングギア photo by King Gear

メーカー横断履き比べ企画『スパイク・ウォーズ』

永井
メーカーの枠を越えた履き比べに戸惑う永井秀樹【写真提供:キングギア】

──それではマスター・ナガイ、始めましょうか。前代未聞、日本発にしておそらくは世界初であろうプロジェクト。

マスター永井 「ちょっと待った。そのマスターって何よ?」

──あ、これはですね、キングギアの発起人Kが「すべてのコラムなり特集は映画かドラマのタイトルをもじったものにせよ」と。

マスター永井 「うん」

──で、永井さんの企画はですね、メーカーの枠を超えて、片っ端から履き比べをし、かつ寸評とジャッジを加えていただくものじゃないですか。

マスター永井 「そう聞いてるけど」

──ならばこれは戦争だと。ウォーだと。スパイク同士のウォーだと。

マスター永井 「ちょっと待った。まさかとは思うけど、だからタイトルはスパイク・ウォーズで、俺はマスター・ヨーダ的立場ってこと?」

──発起人Kとしてはそのつもりのようです。ちょっと苦しいかな、とは本人も認めておりましたが。

マスター永井 「ちょっと、じゃないでしょ。苦しすぎ」

──はい、スタッフ一同もそう思ったのですが、じゃ代案を出せと言われまして。

マスター永井 「そしたら出なかった、と」

──はい‥‥。

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