「アジアでの戦いを見据えた補強の可能性はある」
去る10日、オーストラリア版『スポーティング・ニュース』が、サガン鳥栖のMF楠神順平がウェスタンシドニー・ワンダラーズ(以下、WSW)へ移籍する可能性があると報じた。誰も予想しなかったニュースだが、どれほど現実味があるのだろうか。
そこでクラブ発足当初からWSWを応援し、ゴール裏に陣取る「レッド・アンド・ブラック・ブロック」の一員として足繁くスタジアムへ通うサポーターにチームの現状や獲得の実現性について分析してもらった。
「このニュースは僕も見たよ。でも真実かどうかはわからない。うちは来年またACLに出るから、そのために日本人選手を探しているんじゃないかな。ACLの外国人枠は国内リーグと違って3人+アジア人1人だからね。これまで多くの日本人がプレーしてきた実績もあるし、アジアでの戦いを見据えた補強の可能性はあると思う」
確かにWSWでは小野伸二を筆頭に、高萩洋次郎や田中裕介といった日本人がプレーしてきた。トニー・ポポヴィッチ監督がJリーグでプレーした経験を持つため、アジア枠を日本人選手に使う選択肢は非常に現実的だろう。
ただ、こちらが「楠神は今季リーグ戦19試合のうち1試合しか出場していない」と説明すると、「もし試合に出場していなかった外国人と契約するのであれば珍しい。驚きをもたらすだろうね」と試合勘の欠如に懸念を示している。
それでも現在のチームは楠神のようなアタッカーを必要としているようだ。「ポポヴィッチ監督は守備にも献身的に走れるウィンガーを欲している。特にACLのためにね。昨季まで在籍していた(ロメオ・)カステレンは時々サボる癖があったんだ。日本人なら大丈夫だと思うけど」と前述のサポーターは語る。