ユベントスのポール・ポグバ【写真:Getty Images】
移籍市場を騒がせているユベントスのフランス代表MFポール・ポグバだが、同選手の代理人ミーノ・ライオラ氏が見事にマンチェスター・ユナイテッドを翻弄しているようだ。
ライオラ氏は11日に英紙『タイム』のインタビューに答えた。ユナイテッドへの移籍が濃厚とみられていたポグバについて「彼はユベントスを離れることを望んでいない。またクラブもポグバを放出することは考えていない。むしろ契約延長を望んでいる」と明言した。
ポグバ電撃移籍の噂の発端は同選手がユナイテッドと年俸1300万ユーロ(約13億円)で個人合意したという報道だった。またユナイテッドはユベントスに対してサッカー史上最高額となる1億2000万ユーロ(約133億円)を提示したと報じられ、ユベントスが同オファーを拒否できるかという点が争点となっていた。
しかし、蓋を開けてみれば選手本人はユベントス退団を望んでおらず、予想通りユナイテッドとの合意は代理人ライオラ氏とのものだったことが判明している。そして、結果的にみればユナイテッドはポグバとユベントスの契約延長を引き出すための当て馬にされた形だ。
ユナイテッドが今回のような失態を犯したのは初めてではない。昨夏にもレアル・マドリーのDFセルヒオ・ラモスを巡って同様の事件が起きている。一時ユナイテッド移籍が確実視された同選手だが、結果マドリーとの契約延長を勝ち獲った。
今夏ズラタン・イブラヒモビッチ、ヘンリク・ムヒタリアンと自らの顧客をユナイテッドへ移籍させ、さらにはポグバ、パリ・サンジェルマンのブレース・マテュイディを同クラブに売り込んでいるライオラ氏。その見事な敏腕ぶりにユナイテッドもたじたじのようだ。
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