取材を受けていないメッシのインタビュー記事がなぜ流通するのか?
ところが――。
株式会社フットバリューアジアの代表取締役の今井健策に、このインタビュー記事について尋ねると、困惑した顔になった。
「メッシの取材についてはFCバルセロナの広報を通した場合でも最終的に代理人であるホルヘ・メッシが、取材を受けるかどうか判断しています」
ホルヘ・メッシとはメッシの父親である。
「その上で、二〇〇八年から日本向けのメディアについてはうちの会社がコーディネートを任されています。日本の記者、レポーターが取材をする場合はもちろん、外国人記者が日本向けにメッシへ取材を申し込んだ場合でもぼくのところに回ってきます」
つまり、クラブ経由で取材を受けていないメッシに関しては、日本での媒体露出については、全てホルヘ=今井が把握していることになる。
今井によると、二〇〇八年から一度も日本の紙媒体の取材を受けていないという。
つまりこの記事はほぼエアインタビューだと思われる。
『ワールドサッカーダイジェスト』のメッシへのエアインタビューは初めてではない……(続きは『フットボール批評issue12』をご覧ください)