アントワーヌ・グリーズマンがEURO大会MVPに【写真:Getty Images】
欧州サッカー連盟(UEFA)は11日、EURO2016の大会MVPを発表した。
大会で最も活躍した選手に贈られる栄誉には、フランス代表のアントワーヌ・グリーズマンが選ばれた。同選手は6得点を挙げて得点王に輝いただけでなく2アシストを記録し、常時ハイパフォーマンスでチームを決勝に導いた活躍が評価されている。
EUROの大会MVPはUEFAのテクニカル部門を司る13人の審査員によって選ばれるもので、その中にはマンチェスター・ユナイテッドの黄金時代を築き上げたサー・アレックス・ファーガソン氏や、その後を継いで同クラブを率いたデイビッド・モイーズ氏、ダンディー・ユナイテッドで川島永嗣を指導したミシュ・パーテライネン氏、EURO2000の得点王で元ユーゴスラビア代表のサボ・ミロセビッチ氏らが名を連ねている。
UEFAのテクニカル部門チーフで、W杯とEUROに2度ずつ出場した経験を持つ元ルーマニア代表のイオン・ルペスク氏は「グリーズマンは出場したすべての試合で相手の脅威となった。チームのためにハードワークし、優れた技術やプレービジョン、フィニッシュの質を有していた。審査員たちは彼が大会中最も優れた選手であったと全会一致で合意した」とフランスをけん引したエースを絶賛している。
ポルトガル代表と対戦した決勝では不発だったものの、決勝トーナメントでは毎試合決定的な活躍を披露してチームを救っていたグリーズマン。25歳と伸び盛りのアタッカーはEUROの短期間でフランスの新たなエースとして自らの地位と評価を確立している。
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