決勝点を決めたエデル(右)【写真:Getty Images】
EURO2016決勝で決勝弾を決めたポルトガル代表FWエデルが、キャプテンのクリスティアーノ・ロナウドに感謝をした。10日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じている。
現地時間10日にEURO2016決勝が行われ、ポルトガル代表とフランス代表が対戦。0-0のまま延長戦に突入したが、109分にエデルが値千金の決勝ゴールを決め、ポルトガル代表がEURO初優勝を果たしている。
突如主役となったギニアビサウ出身のエデルは、2011年に母国の代表チームから招集された時に「ポルトガル代表でプレーすることが夢だ」と断り、ポルトガルに帰化した選手だ。
しかし、そのエデルは今大会の決勝戦までに僅か13分間しか出番がなかった。79分に出番が告げられると、怪我をしてベンチにいたC・ロナウドとハグ。そこでC・ロナウドから「きっと君が決勝弾を決めるはずだから頑張ってこい」と言われ、自信を付けてもらっていたようだ。
エデルは、昨年にスウォンジー・シティへと移籍したものの無失点と不調に陥り、今年の2月にフランスリーグ1部のリールへレンタルで出された。しかしそこで調子を取り戻し、6得点を決めたことがポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督を納得させたようである。
「信じられない瞬間だよ。だけど僕ら全員が戦ったんだ」と試合後の興奮が冷めない中で第一声を発すると、「ロナウドが交代したけど、チームはしっかりとまとまったままだったね。僕らは絶対に勝てると最後まで決して諦めなかった」と語った。
帰化した時には、将来自分が代表チームをEURO初優勝へ導くことになるとは夢にも思っていなかったことだろう。
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