フェルナンド・サントス監督の横に立つクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
現地時間10日にEURO2016決勝戦が行われ、ポルトガル代表は延長戦の末にフランス代表を1-0で下した。延長後半の劇的ゴールだっただけに、決勝点の印象は強いが、この試合ではもう一つ印象に残るシーンがあった。
試合開始して25分に、ポルトガル主将のクリスティアーノ・ロナウドが負傷のため途中交代。涙ぐむ表情を手でおさえながら担架でピッチの外に運ばれていった。その数分後に、C・ロナウドはベンチに戻り試合を観戦している。
そして前後半が終了しても決着がつかず試合は延長戦へ。お互いにチャンスを作り出し、ポストにシュートを当てるシーンもあったが、なかなか得点は決まらない。しかし109分、ポルトガルのエデルが強烈なシュートをゴールに叩きこみ均衡を破った。
するとここからポルトガルは監督が二人体制に。厳密に言えば監督ではないが、ベンチに座っていたC・ロナウドがフェルナンド・サントス監督の横に立ち、そう思わせるような身振り手振りで選手たちを奮い立たせた。結果的にポルトガルはEURO初優勝を果たし、C・ロナウドにとっても悲願の代表タイトルを獲得している。
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