フランス代表のディディエ・デシャン監督【写真:Getty Images】
2000年大会以来のEURO制覇を賭けた戦いを控えたフランス代表のディディエ・デシャン監督は、ポルトガルのエース、クリスティアーノ・ロナウドへの警戒を隠さない。9日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
デシャン監督は前日会見の場で「ファイナルは唯一無二の特別な瞬間だ。しかし、これまでやってきたことを敢えて修正する必要はない」と述べ、「選手としてプレーするのが一番いいね。ベンチにいるとプレーできないフラストレーションを感じるからね」と冗談も交えてコメントする。
対戦相手のポルトガルについて、「経験があり、よく組織されている。ペペ、ジョゼ・フォンテ、ウィリアム・カルバーリョの守備のトライアングルは強力だ。そして、もちろん2トップのロナウドとナニのクオリティは高い」と評価する。
とりわけロナウドについては「偉大なプレーヤーであり、ウェールズ戦のヘディングの跳躍力で示したようなアスリート的な能力が素晴らしい」と述べ、「彼には非常に気をつけなければいけない。なぜなら彼に対策を講じようとしても、誰もそれができないからだ」と相手エースを最大限に警戒している。
「こういう試合を経験するために代表監督を引き受けたのだ」と語る47歳の指揮官は、「パリでヨーロッパ王者になれるのなら特別だ」と自国開催で王者となった1998年のワールドカップの再現を夢見ている。
【了】