ラツィオ監督就任が破談したマルセロ・ビエルサ氏【写真:Getty Images】
今季からラツィオを率いることが決まっていたマルセロ・ビエルサ監督が、就任発表からわずか2日で“辞任”した。クラブが公式に発表している。
昨季セリエAを8位で終えたラツィオは、シーズン終盤チームを指揮していたシモーネ・インザーギ暫定監督に代わる指導者を探していた。その結果6日にビエルサ監督の就任を明らかにしていた。
しかし事態は急転する。8日に発表された声明にはビエルサ氏が「辞任した」と記された。そのうえで「先週サインした契約における義務対し明確な違反があった」としてラツィオ側の正当性が主張されている。
世界屈指の気難しい指導者として知られるビエルサ氏は、昨季開幕直後にマルセイユの監督を電撃辞任して話題を呼んでいた。これまで指揮した様々なチームでもゴタゴタを起こしてきただけに、今回の在任2日間での辞任も世界中で大きく報じられている。
なおラツィオはビエルサ氏に対し訴訟を起こして法的措置に出るとみられている。すでにプレシーズンのトレーニングが始まっているため、セリエBのサレルニターナで監督就任が内定していたS・インザーギ氏を急きょラツィオに復帰させて開幕に向けて調整を続けることも発表されている。
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