生涯移籍金世界3位のフッキ。これまで日本に2億6000万円の連帯貢献金
フッキが上海上港に移籍したことで、かつて在籍した3つのJクラブはそれぞれ3000万円以上の連帯貢献金を受け取る権利がある。
ただ、これまでフッキがもたらした連帯貢献金はこれだけではない。過去に移籍した際の移籍金で、日本サッカーに大きな恩恵を残している。
大手移籍サイト『transfermarkt』によれば、フッキの生涯移籍金ランキングはアンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)、ズラタン・イブラヒモビッチ(マンチェスター・ユナイテッド)に次ぐ世界3位。その金額は1億2980万ユーロ(約147億9720万円)にも上る。
東京Vからポルトへの移籍で1900万ユーロ(約21億6600万円)、ポルトからゼニトへの移籍で5500万ユーロ(約62億7000万円)の移籍金が発生している。
(※移籍金はいずれも『transfermarkt』を参照。全て7月5日付の1ユーロ=114円で換算)
FIFAが定める比率に当てはめると、過去にフッキが各Jクラブにもたらした連帯貢献金は図の表の通りとなる。3度の大型移籍によって発生した連帯貢献金を合計すると、およそ2億6000万円の経済効果をJリーグにもたらしているのだ。
なお、東京Vからポルト、ポルトからゼニトへの移籍で発生した連帯貢献金を各クラブが申請していなかった場合、日本サッカー協会がこれを受け取れるように規約に明記されている。
もしまたフッキが契約期間内で移籍した場合、再び3クラブは連帯貢献金を得ることができる。フッキのケースは、今後の日本サッカーの若手外国人選手獲得におけるひとつのモデルケースとなりそうだ。
(文:今関飛駒)
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