ロナウドとベイル…勝利をもたらすのは
ベイルはポルトガルとの対戦が決定した際に「我々の相手はロナウドではない。ポルトガルだ」とチームとしての対戦であることを強調した。たしかにサッカーはチームスポーツであり、ポルトガル対ウェールズはベイル対C・ロナウドではない。
それでも、今回の準決勝についてはベイルとC・ロナウドの対決に注目しないという方が無理であろう。両選手ともに現代サッカーの頂点に位置する選手の一人であり、そしてレアル・マドリーの同僚でもある。
今大会は例年以上に延長戦とPK戦が多い大会となっている。今回もポルトガルは延長戦を含めた勝ち上がりを視野に入れてくるだろう。
膠着した試合展開において、決め手となるのは圧倒的な“個”である。C・ロナウドとベイル、最後の最後に輝きを放つのはどちらか。決勝の切符を懸けた決戦に注目したい。
(文:Keiske Horie)
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