試合後に悔し涙を流したジャンルイジ・ブッフォン【写真:Getty Images】
イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンは、自身のキャリアで最後となるかもしれない4度目のEUROと涙で別れを告げた。2日にイタリアメディアの『ライ・スポルト』が伝えている。
現地時間2日にEURO2016準々決勝が行われ、ドイツとイタリアが対戦。PK戦の結果、イタリアはドイツに敗れた。そのことにキャプテンのブッフォンは感極まった感情を抑えきれなかったようだ。
「僕らにできたことをベストにやったけど、それでも十分だったんだ。しっかりとしたチームがあれば、皆で共に立ち向かえば不可能なことなんて何もないんだよ」と涙を濡らしながら心境を述べた。
そして、今大会で代表監督を退任するアントニオ・コンテ監督について、「彼は僕らのような選手たちで構成されたグループをコーチできて誇りに思うと言ったよ。僕らはこの夢を追い続けようとして最後の一滴まで汗を流し、魂を注いだんだ」と涙でまともに話すことさえもできない状態でインタビューに答えている。
最も悔やんでいることは、やはり敗退する原因となったPK戦のようだ。
「涙が止まらないのは、僕らには準決勝に進出する価値があったからだよ。相手が3度もPKを失敗したにもかかわらず、それでも勝つには十分ではなかったなんて、そんなことはあってはならないことなんだ。これほど最悪な負け方はない」と失望している。
それでも、「このように団結力が強くて一体化しているグループが僕らの一番大きな勝利であり、将来の成功のための遺産だ」と付け加えた。
今大会が代表チームでの最後のEUROとなる可能性の高いブッフォン。だからこそ、誰よりもタイトルに執着していたのは間違いない。
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