フランス代表のディディエ・デシャン監督【写真:Getty Images】
EURO2016で最大のサプライズチームとなっているアイスランドを迎え撃つ、開催国のフランス代表。指揮官のディディエ・デシャン監督は、ベスト8まで勝ち上がってきたアイスランドに大きな敬意と警戒を示している。2日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
デシャン監督は「今大会のアイスランドには本当にリスペクトの気持ちを持っている」と述べ、「ベスト8まで来たのはまぐれではない。これまでもいいプレーを見せ、イングランドも敗退に追いやっている」と続ける。
さらに「非常に明確なポジショニングをする」とアイスランドを評価し、「空中戦だけでなく、地上戦の戦い方も心得ている」と警戒する。そして、毎試合大声援を送るアイスランドサポーターの存在も「非常に重要な力になっている」と感じているようだ。
今大会でもPK戦での決着が見られているが、デシャン監督は「練習でのキックと、満員のスタジアムでのそれは別物だ。クラブチームで蹴っている選手もいる」と特別な準備はしないことを明かした。
小国の奮闘ぶりが光る今大会。すでにウェールズがベスト4進出を決めていることもあり、デシャン監督のアイスランドへの称賛と警戒は決してリップサービスではないだろう。開催国のプライドからも、イングランドに続く金星献上は絶対に許されないところだ。
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