イタリア、3月の親善試合でドイツに完敗
「別にイタリアのことをトラウマには感じていない。第一、僕自身は一度しか対戦していないのだし。彼らは非常にコンパクトだし、時に5バック気味に守る3バックでくることも知ってる。フォーメーション自体は、僕らが親善試合で戦った頃とそれほど変わらないだろう」
30日、ドイツ代表のトニ・クロースは、3月に行われた親善試合を引き合いに出しイタリアをけん制した。その試合、ドイツは苦手のイタリアに4-1で完勝する。確かにイタリアにとっては技術的にはもちろんのこと、戦術的にも大いにやり込められた試合でもあった。
肝心のウイングバックの上がりはサイドバックで蓋をされ、そこにサイドハーフが絡んで数的優位を作られる。構成力の向上を狙い中盤にチアゴ・モッタとリッカルド・モントリーボを起用したところ、パスを繋げないばかりか、走り負けて次々とボールを拾われた。
そして前線の4人は、長年培われた連係で互いの位置を常に把握し、流動的にポジションを入れ替えつつ相手のDFラインの隙間に走ってパスを引き出す。イタリアの最終ラインはこれをどう捕まえて良いのかわからず、4失点を喫した。
「現在のところ間違いなく世界一で、スペイン戦よりももっと大変な試合になる。各選手のオフ・ザ・ボールの動きが素晴らしく、単なる寄せ集めの代表チームというよりも完成度はクラブチームに近い」と、イタリアのアントニオ・コンテ監督はドイツを褒めていた。