ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
EURO2016で新たな記録が生まれたようだ。1980年以来初めて90分間以内に一度も枠内シュートが蹴られない試合が起きた。25日にイタリアの『FCインテル1908.it』が伝えている。
現在フランスで開催されているEUROは、例年の国際大会に比べてゴールが少ないと言われていた。むしろ正確に言えば、チーム数が多くなるほどゴール数が減っているようである。
欧州サッカー連盟(UEFA)は、これまで以上に多くの国民に興味を起こさせるために、そして特にスペクタクルさの割合を高めるために、今大会から本大会の出場枠をこれまでの16か国から24か国に拡大した。しかし、過去の2004年大会、2008年大会、2012年大会では1試合平均得点数が全て2.5得点以上だったにもかかわらず、今大会はグループステージを終えた時点で平均1.92得点と得点数が減少している。
そして、それをさらに裏付ける試合が起きた。現地時間25日に行われたEURO2016の決勝トーナメント1回戦でクロアチアとポルトガルが対戦したが、なんと90分間で枠内シュート数“ゼロ”を記録。その上延長戦も含め、120分間で蹴られた枠内シュート数は2回のみと、1980年以来のEURO、或いはワールドカップの決勝トーナメントで初となるネガティブな記録を叩き出してしまった。
今大会の決勝トーナメントで最も注目された試合の1つであるクロアチアとポルトガルの対戦。その期待とは裏腹に見所は少なかったようだ。
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