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仏指揮官、過去に波紋を呼んだ“黄金の手”に言及「サッカーに復讐なんて存在しない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ディディエ・デシャン監督
フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督【写真:Getty Images】

 フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督は、アイルランド代表が過去の対戦に対して復讐を企てているとは考えていないようだ。25日に行われた記者会見の内容を伊メディア『カルチョメルカート』が報じている。

 現地時間2009年11月18日、2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会・ヨーロッパ予選の欧州プレーオフ第2戦が行われ、フランスとアイルランドが対戦した。

 アイルランドで行われた第1戦ではフランスが1-0で勝利を収めていたものの、フランスで行われたこの試合では、アイルランドが1-0でリードしたまま90分を終え、2試合合計で1-1のまま延長戦に突入。

 そして、103分に元フランス代表のDFウィリアム・ギャラスが決勝ゴールを決めたが、その時に元フランス代表のFWティエリ・アンリが左手にボールを当ててアシストをしていた。

 そこでアイルランドサッカー協会は、国際サッカー連盟(FIFA)に対して再試合を要求したが、2度に渡って却下。そして、W杯本大会でフランスが1次リーグで敗退した時にアイルランド側は「絶対にアンリのハンドを忘れない。南アフリカにはアイルランドが行くべきだった」とフランスの敗退を喜んでいる。

 あれから7年後に両チームは再び対戦することになった。デシャン監督は、「歴史を変えることはできないし、我々はただこれから起こることしか考えることはできない」と答えると、「サッカーには復讐なんて存在しないんだ。正直に言って、私には何かが影響を及ぼすようには思えない」とその可能性を否定している。

 再びフランスの地で実現されることになる両チームの因縁の対決。きっとそこであの時の決着がつくはずだ。

【了】

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