アイルランド戦。思い出される南アフリカW杯予選
累積警告まであと1枚のカンテとジルー、運動量の多いマテュイディらを休ませ、キャバイエやシソコを先発で起用したスイス戦は0-0に終わったが、グループ首位の目標は達成、シソコが攻守でインパクトのあるパフォーマンスを見せるなど収穫もあった。
そしてグループステージを終えての国内の論調は、「開幕前に見せていた爆発的な攻撃力が思ったほど発揮されていない」、「いまひとつ鈍い」という見たとおりのものながらも、土壇場のシュートで勝ち逃げるといった劇的な展開、そしてフレッシュで選手間の関係性が抜群に良い(これまでのレ・ブルーにはみられなかった空気感だ)このチームは、とにかく応援したい、というポジティブなものに傾いている。
ポグバはエンジンがかかるところまであと一歩というところで、グリーズマンの調子は上がってきた。また、一躍救世主となったパイエだけでなく、欠かせない人物となったカンテにも称賛の声が集まっている。
そんな状況の中、次に臨むのはアイルランド戦だ。否が応でも思い出されるのは、2009年11月18日の、W杯南ア大会予選プレーオフ。第1レグは敵地でフランスが0-1で勝利し、フランスホームでの第2レグはアイルランドがロビー・キーンのゴールで先制。総計1-1で延長戦に突入した103分、ギャラスの得点でフランスが同点に返し、2-1でフランスがW杯行きを手に入れた。
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