フランス代表のディディエ・デシャン監督【写真:Getty Images】
EURO開催国として順調な戦いぶりを見せているフランス代表。指揮官のディディエ・デシャン監督の気持ちも決勝トーナメントモードに切り替わっている。25日、スペイン紙『アス』が報じている。
難敵アイルランドを迎え撃つデシャン監督は、「ここからはもうミスは犯せない。勝つか、大会から去るかのいずれかだ」と語り、緊迫の試合を控え「我々はこういう試合をするためにここにいるのだ。さあ、本当の大会が始まる」と予選モードから、決勝トーナメントモードへの切り替えを訴えた。
また、数名の選手についてもコメントを残し、今大会のラッキーボーイとなっているMFディミトリ・パイエには「若手ではないし、代表での経験も少ない。だが、彼はなぜ今、自分がこの場にいるのかを分かっているのだ」と述べ、「今、彼はいい状況にあり、たくさんの称賛を受け、いい評価をもらっている。そして、彼はこのパフォーマンスを維持するためによくトレーニングしている」と29歳の遅咲きMFを称賛する。
一方で、大会のスター候補と目されたものの、完調とはいかないMFポール・ポグバには「まだ彼は若い。そして、みんなが彼に注目している。いい準備をするためにも、彼にはもう少し、落ち着き、冷静さ、集中力が必要だ」と言及している。
選手時代には、主将として自国開催のワールドカップを制し、EURO優勝も経験したデシャン監督は、誰よりも短期決戦の戦い方を熟知している存在だ。モードを切り替えたフランスの戦いぶりやいかに。
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