エイドゥル・グジョンセン(アイスランド)
現在もアイスランド代表でプレーするグジョンセン【写真:Getty Images】
小国アイスランド史上最高のスター選手としてチェルシーやバルセロナなどに在籍し、数々のタイトルを獲得してきたグジョンセンだったが、代表ではメジャーな国際大会にことごとく縁のないキャリアだった。1996年に代表デビューを果たしたものの、2013年にブラジルW杯予選プレーオフで敗退した直後に代表引退を表明している。
バルセロナ退団以降キャリアは右肩下がりだったが、2014年12月に当時イングランド2部のボルトンへ加入して健在ぶりをアピール。すると翌年3月に約1年ぶりのアイスランド代表復帰を果たし、同月28日のカザフスタン戦で約5年半ぶりのゴールを挙げた。
そしてグジョンセンは今年6月、EURO2016のグループステージ第2節ハンガリー戦で37歳にして初めて主要国際大会のピッチに立った。現在はスーパーサブ的役割だが、いまだ存在感は抜群。決勝トーナメントでも活躍が期待される。
また、グジョンセンは珍しい記録を持っている。1996年4月のエストニア戦、当時34歳だった実の父アルノール・グジョンセンとの交代で代表デビューを果たした。結局父が引退する2001年まで同じピッチに立つことは叶わなかったが、いまでも世界唯一の出来事として多くの人々に記憶されている。
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