ウルグアイメディアで饒舌に話していたフォルラン
休暇をウルグアイで家族に囲まれて過ごしたとはいえ、気持ちを切り替えるのはとても大変だったにちがいない。しかし「休暇中はフットボールのことを考えなかった」とか、「家族で過ごすことを第一に考えた」と彼の口からは同情を誘うような言葉は出てこなかった。まるでもっと自分に求める質問は他にあるだろうといわんばかりの態度だ。
これまで3回のインタビューで気がついたのは、フォルランは、自分はフットボール選手なのだから、フットボールのことについてはしっかり答える。しかしプライベートなことはあまり話す必要はないと考えているようだった。
しかも彼はよけいなことをしゃべらない。来日以来、公式な記者会見を除くとほとんどインタビューがされていないのも、取材を受けるのはもともと嫌いなのだと思っていた。
それだけにシーズン終了直後に、ウルグアイのテレビ番組「エル・オブセルバドール」に、スカイプを通じて出演し、饒舌に話し続ける彼の姿を見るのは衝撃的だった。
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