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U-19日本代表、査証取得ミスで遠征メンバー変更。理由は「イラン渡航歴」

text by 編集部 photo by Getty Images

U-19日本代表
アメリカ遠征不参加が決まった坂井大将、杉森考起、三好康児(左から)【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は23日、U-19日本代表のアメリカ遠征に参加する選手およびスタッフ4人の入れ替えを発表した。

 当初発表されていたメンバーから木村康彦コーチ、坂井大将(大分トリニータ)、三好康児(川崎フロンターレ)、杉森考起(名古屋グランパス)が外れ、齊藤俊秀コーチ、久保田和音(鹿島アントラーズ)、高木彰人(ガンバ大阪)、渡辺皓太(東京ヴェルディユース)が追加招集された。

 しかし、いずれの選手も負傷しているわけではない。4人が遠征参加を諦めざるをえなくなった理由は「査証取得の事情」だった。

 坂井が在籍する大分の発表によれば、「2012年のAFC U-19選手権出場に伴うイラン渡航歴」が問題になったという。2015年にアメリカが査証制度を変更し、イラン、イラク、スーダン、シリアに渡航および滞在したことのある者は事前の査証申請が必要になっていた。

 それを受けJFAは「2016年6月7日に申請有無を旅行代理店に確認を行い、査証の申請の必要はないと返答を受けた」ものの、「(メンバー発表の)リリース配信後に、改めて旅行代理店よりJFAへ『イランへの渡航歴がある選手はパスポートを更新していても入国できないリスクがあるので渡航を控えて欲しい』と申し入れがあった」と説明されている。

 結局イラン渡航歴のある選手およびコーチはアメリカの査証取得に2〜3週間を要すため、いまから申請していては遠征に間に合わないことからJFAは選手本人と所属クラブから了承をとり、今回のメンバー変更に至った。

 JFAと旅行代理店の連携ミスが若い選手たちから貴重な国際経験を積む機会を奪ってしまった。今後は再発防止に向けた対策が求められる。

【了】

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