【写真:Getty Images】
EURO2016、クロアチアにまさかの敗戦を喫したスペイン代表。大黒柱のMFアンドレス・イニエスタは、DFセルヒオ・ラモスが外した勝ち越しチャンスのPKの場面は自分で蹴るつもりだったようだ。22日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
1対1の膠着状態で試合が続いていた70分、スペインは勝ち越しのチャンスを得た。ダビド・シルバが得たファウルでPKを獲得し、ペナルティスポットに立ったのはDFのラモス。そして無情にも外れたラモスのキック。イニエスタは「自分が蹴るつもりだったが、ラモスが蹴りたいと頼んできた」とあの場面を振り返る。
結果的に痛すぎるPK失敗となったが「彼を信頼していた。誰が蹴ろうとも全幅の信頼を置いている。我々には運がなかった」とPKを外した、レアル・マドリー、そして代表でも主将を務めるラモスを庇った。
2位通過となったことで、次戦の16強では早すぎるイタリアとの決戦を迎えてしまったが、イニエスタは「敗戦は気分のいいものではない。より大きな目標に近づくべく、イタリア戦に向けしっかり準備をする」と語り、「理屈の上では、我々は強い。しかし、サッカーでは何が起きるのかわからないものなのだ」とコメントした。痛すぎる1本のPK失敗が、今大会のスペインの運命を大きく変えてしまうかもしれない。
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