スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督【写真:Getty Images】
スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督は20日、ペドロ・ロドリゲスが「グループの一員となるためだけに代表へ来るのは困難」と発言したことについて記者会見で自身の見解を述べた。英『スカイ・スポーツ』などが報じている。
ペドロの発言はチームの和を乱す問題発言として世界各国のメディアで取り上げられた。それでもデル・ボスケ監督は今後の戦いに影響しないと考えている。「彼が言ったことは決して敬意を欠いたわけではない」と語り、「プレーしていない12人が感じている現実を見せてくれただけだ」と冷静に受けて止めていた。
そしてすでにペドロから謝罪を受け、処分を科すつもりもないとの意思を示している。経験豊富な指揮官は「ペドロがプレーしていないことで少し苛立っている。それは避けられないし、起こりうることだった。我々はすべての選手が幸せで快適にプレーできるよう努力する」と出番の少ない選手の気持ちも十分に理解している。
また、デル・ボスケ監督はこういった話題が出ることは注目を浴びる代表チームでは仕方ないことだと考えている。「すべてのニュースがポジティブな時、ネガティブな話題も少しずつ噴き出してくる。しかし、それらが我々に大きな影響を与えるとは思わない」と全く意に介さない。
不満を漏らしたペドロに対しても「彼はこのチームで50試合以上に出場しており、非常に重要な選手だ」と信頼を強調したデル・ボスケ監督。スペイン代表はすでにEUROの決勝トーナメント進出を決めており、大会3連覇に向け改めてその手腕が問われる時がきている。
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