セリエA参戦が近いマルセロ・ビエルサ監督【写真:Getty Images】
チリ代表をワールドカップ・ベスト16に導いた“魔術師”ことマルセロ・ビエルサ監督がセリエAに参戦するようだ。20日、イタリア『スカイ・スポーツ』を含む複数のメディアが合意を報じている。
ビエルサ監督はサッカー界一の“戦術オタク”として知られ、しばしば「変人」とも呼ばれるほど。「2万5千試合のビデオを分析したが、サッカーの歴史上戦術というのは28種類しかなく、そのうち19種類は守備的なもので、残りは攻撃的なもの」という名言はあまりにも有名だ。
2010年南アフリカW杯でチリに62年ぶりの同大会白星をもたらしベスト16進出に導いた。その後もアスレティック・ビルバオでヨーロッパ・リーグとコパ・デル・レイで準優勝を収めている。2010年W杯後には岡田武史監督の後任として日本代表監督候補にも挙がっていた。
ビエルサ監督はセリエAのラツィオ監督就任で合意に至ったとみられている。今季ラツィオはステーファノ・ピオーリ監督をシーズン途中で解任し、後任に下部組織指揮官のシモーネ・インザーギ監督を昇格させたものの、最終的に8位の成績に終わっていた。
イタリアサッカー協会主催による戦術講義の講師を務め、アントニオ・コンテ監督やマッシミリアーノ・アッレグリ監督が教えを請う存在であるビエルサ氏。果たして、セリエAで旋風を巻き起こすことができるのだろうか。
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