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Jリーグ 8年前

フォルランの“サクリフィシオ”。ウルグアイ代表でもセレッソでも大事にしてきた姿勢【フットボールと言葉】

シリーズ:フットボールと言葉 text by 竹澤哲 photo by Getty Images

模範的な回答をするフォルラン

長きにわたってウルグアイ代表でプレーしたフォルラン
長きにわたってウルグアイ代表でプレーしたフォルラン【写真:Getty Images】

 メッセージを聞いた感想を少しハイなトーンで話した。

「彼らを見られて、とてもうれしかったよ。イバン・アロンソだけは一度も対戦したことがないし、代表でも一度も一緒になったことはない。でもお互いに親愛の念と、リスペクトを持って接してきた、なんといっても同じ世代であるからね。グスタボ・ムヌーアとは一緒に長い間プレーした。今日、お互いとても遠くにいて、離ればなれになっているけれど、とてもいい関係を続けてきたんだ。

 パオロとも親しくしてきた。僕にいつも、とても暖かい言葉を投げかけてくれた。彼をとても誇りに感じているんだ。なぜなら彼は、選手としてのみならず、一人の人間としてウルグアイのフットボールにとても大きく貢献してきた人だからだ。僕は彼からとても多くのことを学ぶことができたんだ。ウルグアイフットボール界を代表する偉大な選手だ。僕は彼をとても高く評価しているんだ。彼とは一緒に長い間、プレーしてきた。彼がフットボールを晩年まで楽しんでやっているように、僕も楽しんでやっているんだ。

 ダニエル・マルティネスもドクターホルヘもいたね。ダニエルと1年間ダヌビオで過ごした。そしてガブリエルとホルヘと一緒に友達の輪を築いていたんだ。それは友人という関係よりも一つの家族だった。友人たちを見ることができたし、言葉をもらえてとてもうれしかったんだ」

 このようなスタートであったからかもしれないが、インタビューは多少エモーショナルな雰囲気の中で進んで行った。自宅で行ったインタビュー以来、試合後のミックスゾーンや練習でも何度か接してきたので、自宅で初めて話を聞いた時とはまるで別人のように、心を開いてくれたような気がした。けっして饒舌ではなかったが、それでも一つ一つの質問に丁寧にこたえてくれたのだった。

 セレッソでは、練習が終わっても一人でランニングをしたりするフォルランだが、練習熱心なのは子どもの時からだと言われている。フィジカル練習を辛いと感じたことはなかったのかと尋ねた。

「ないね。僕はフットボールをするのが好きだし、フィジカルトレーニングをするのも好きなんだ。プロとしてやっていく上で必要なことは全て好きなんだ」

 とある種、模範的な答えを返してきた。

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