「サラビアはサイド、弘嗣は中央でプレーする」
モンチSDはまず、いつから清武に注目していたのかという問いに「弘嗣がニュルンベルク(2012~2014年)でプレーしていた頃から、彼のことを追い続けていました」と返答。目をつけていた理由は、チャンスメーカーとしての高い能力にあったという。
「彼のボールを扱う技術は素晴らしいとしか言いようがありません。じつに見事なラストパスを出すことができますね」
数年にわたって清武に注目していたモンチSDが今夏に獲得に動いたのは、セビージャの司令塔を務めてきたMFエベル・バネガのインテル移籍が確実となり、その後釜に据えるためとされる。しかしながらセビージャは清武のほかにも、ヘタフェの主力選手だったMFパブロ・サラビアというチャンスメーカーも獲得しており、いくつかのメディアはバネガの定位置だったトップ下のポジションをサラビア、清武が争うことになるとの見解を示している。
この見解に対してモンチSDは、両選手がピッチ上で共存できることを強調。「現時点でサインを交わしたのはサラビアと清武の2選手ですが、サラビアはサイド、弘嗣は中央でプレーすることになるでしょう」と、同じポジションの選手を獲得したという認識ではないことを説いた。
また、日本人選手にとっては鬼門との印象が強いリーガエスパニョーラだが、モンチSDは清武の活躍を確信している様子だ。
「確かに過去の日本人選手は、このレベルの高いリーグで確固たる成功を収めたわけではありません。ですが清武が活躍するかどうかについて、私たちに不安はありませんよ。弘嗣はここで成功をつかむためのすべての要素を備える選手ですからね」