スピードのあるDF陣揃う。バランス感覚も悪くない
最終ラインの中心としてアタッカーの行く手を阻むのは快速DFのオメルオ(カシンパサ)とポルトの下部組織から今季の終盤にレギュラー定着を果たした長身DFのアワジエムだ。
戦術の2013年U-17W杯でキャプテンを務め、攻守に大車輪の活躍を見せたムサ・モハメド(バシャクシェヒル)も順調に成長しており、右SBで高い存在感を示すだろう。左SBは俊速のキングスレー・マドゥ(トレンチン)が有力候補だ。
高い個人応力を押し出すスタイルになることは間違いないだろうが、オーソドックスなバランス感覚はそれぞれが欧州の所属クラブで身に付けている。ナイジェリア代表で主力として94年W杯を経験したシアシア監督は育成年代からキャリアを積み重ねてきた指揮官だ。
タレント集団をどうまとめてメダル獲得への道を切り開くのか。五輪の初戦で当たる日本としても、選手の特徴をしっかりと見極めて試合に臨むべきだろう。
(文:河治良幸)
【了】