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EURO2016 8年前

ポルトガル、鍵はやはりC・ロナウド。優勝戦線浮上狙うアウトサイダーの自信と謙虚さ

text by 竹澤哲 photo by Getty Images

フォーメーションは4-4-2が基本

期待の18歳、レナト・サンチェス
期待の18歳、レナト・サンチェス【写真:Getty Images】

 今回の招集メンバーの特徴は、ユーロ本大会を経験していない、若い選手が10人もいることだ。2015年U-21欧州選手権準優勝メンバーのベルナルド・シウバが怪我のため外れたのは残念だったが、ウィリアム・カルヴァーリョ、ラファエル・ゲレイロが含まれた。

 さらにベンフィカから来季バイエルンに移籍が決まっている、18歳と10ヶ月のレナト・サンチェスは、クリスティアーノ・ロナウドがユーロ2004大会に出たとき19歳であったので、それよりも若くして出場する可能性がある。クラブで活躍著しい若手とこれまで数々の大きな大会を経験してきたベテランとのミックスとなっている。

 フォーメーションについては、フェルナンド・サントス監督はメンバー発表の時に次のように話している。

「我々にはプランA、あるいはプランBと言ったようなものは存在しない。我々の守り方そして攻撃の仕方があるだけだ。基本的に固定したフォワードはおかず、前線でより動く選手を起用する。あとは試合によって変わってくるが、試合開始時のフォーメーションは4-4-2に近いものとなるだろう。このフォーメーションによって、さらによくなる部分があるはずだ」

 監督が従来の4-3-3ではなく、4-4-2を採用するのは、3月のブルガリア戦とベルギー戦で試し、その結果を監督自身が評価しているからに他ならない。その時はナニとロナウドがツートップだった。

 6月8日にリスボンで行われた壮行試合、7対0と大勝したエストニア戦でもフォーメーションは変わらなかった。スタメンでは、クリスティアーノ・ロナウドとリカルド・クアレスマのツートップ、中盤は、右インテリオールにジョアン・マリオ、左にアンドレ・ゴメス、ボランチにジョアン・モウチーニョとダニーロ・ペレイラ。

 ただし基本的にアンカーはダニーロであり、攻撃時はジョアン・モウチーニョがトップ下のポジションをとり、ダイヤモンド型の中盤となる。フォーバックは左からラファエル・ゲレイロ、ジョゼ・フォンテ、ペペ、セドリック、ゴールキーパーはルイ・パトリシオだった。

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