新たな“神の手”でゴールを奪ったラウル・ルイディアス【写真:Getty Images】
コパ・アメリカでブラジルを29年ぶりのグループステージ敗退に追い込んだペルー。試合終盤に決勝点を挙げた渦中のFWが疑惑のゴールについてコメントした。スペイン『マルカ』など複数メディアが報じている。
後半途中から出場したペルー代表FWラウル・ルイディアスは75分、左サイドからのクロスに合わせてゴールネットを揺らした。しかし、映像を確認するとルイディアスは右腕を振ってボールをゴールに押し込んだのは明らかだった。
当然目の前で見ていたブラジル代表のGKアリソンをはじめとした多くの選手が主審に抗議し、副審も一度はハンドを取ってゴールを取り消した。それでも審判団が協議した結果、ペルーに得点が認められてブラジルは敗れ去った。
新たな“神の手”ゴールとも呼ばれる重要な1点を決めたルイディアスは試合後、「非常に高速な動きだった。ボールは僕の太ももに当たった。なぜ論争が起こるのか理解できない」と述べ、自身の反則を否定。ゴールが正当なものであったと主張している。
これまでハンドが誤ってゴールと判定されたことは数多くあったが、王国ブラジルの敗退を決定付けたルイディアスの1点は、サッカーの歴史においてかつてのディエゴ・マラドーナの”神の手”に匹敵する重要なシーンとして語り継がれるだろう。
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