サポーターの暴動が話題を呼んでいるEURO【写真:Getty Images】
UEFA(欧州サッカー連盟)はサポーターの暴動に対してイングランドサッカー協会(FA)とロシアサッカー協会(RFS)に警告を表明したが、さらにドイツサッカー協会もリスクを負う恐れがあるようだ。12日にイタリアの『カルチョメルカート.com』が伝えている。
今月10日にフランスでEURO2016が開幕した。しかし開催国の各地でイングランド代表とロシア代表のサポーターが衝突して暴動が勃発。マルセイユでイングランドとロシアが対戦した試合前には35名が負傷してその内の1名が死亡する騒動が起きている。
これを受けてUEFAが同日表明を出した。「このような暴力的な騒動が再び起こった場合、FAとRFSにそれぞれの代表チームの大会失格を含む、さらなる処分を下すことにもためらいはない」。
ところが、その後に今度はドイツ代表のサポーターが騒動を起こし始めたようだ。
同日にはリールでドイツとウクライナが対戦した。そこで約40名のドイツ代表サポーターが「オレたちはまたフランスを侵略中だ」といったネオナチのチャントをしながら、椅子やテーブルを投げて騒動を起こしたようだ。そこへフランス警察が駆け付けたが、ドイツメディアの『シュポルト・アインス』のレポーターが怪我をしている。
そしてドイツ警察は、リールで行われるその試合を観戦するために現地へ向かおうとしていた18名のサポーターをトリーアで拘束したことを発表した。
サッカーよりもサポーターの暴動の方が目立っているEURO2016。果たして各国のサッカー協会は、代表チームにリスクを負わせないような対策を練ることができるだろうか。
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