ピサを昇格に導いたジェンナーロ・ガットゥーゾ【写真:Getty Images】
熱い男がチームを昇格に導いた。かつてミランで活躍した元イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるピサが7年ぶりに2部昇格を果たした。
現地時間の12日にセリエB昇格プレーオフ決勝の2ndレグが行われ、ピサはフォッジャと対戦。結果は1-1の引き分けで終わったが、1stレグで4-2の勝利を収めていたピサが7年ぶりにセリエB昇格を果たしている。
ガットゥーゾ監督がチームを昇格させたのは今回が初めてだ。同監督はスイスリーグ1部のシオンで選手兼任監督に就任して以来、これまでセリエAのパレルモとギリシャリーグ1部のOFIクレタで指揮官を務めた。そして昨年からイタリアリーグ3部のピサを率いている。
一方で、この試合は非常に荒れ模様となった。後半にはフォッジャの何名かのサポーターがピッチに乱入して試合が中断する騒ぎが起きると、スタンドから投げられたペットボトルがガットゥーゾ監督の頭部に直撃するハプニングも起きている。
その雰囲気に感化されて両チームの選手同士の間でも何度も喧嘩が起き、同じように両チームの監督同士も喧嘩をして両者に退場処分を下された。
終了後にガットゥーゾ監督は、「オレは苦しまなきゃ体調が良くないんだ」と口を開くと、「オレはサッカー選手としてラフな奴だと言われて来たよ。だけど、意欲や情熱で沢山の満足感を得て来たんだ。監督としてのキャリアも同じように始まったよ。今日から新たな冒険が始まる。きっと難しい道だろうけど、オレの中には炎を感じるんだ」と記者会見で語っている。
情熱とガッツでは誰にも負けないガットゥーゾ監督。これからも監督としての成長が楽しみだ。
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