ローマのミラレム・ピャニッチ【写真:Getty Images】
ユベントスが念願の司令塔、ローマのミラレム・ピャニッチ獲得を決定づけたようだ。11日にイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』を含む複数のメディアが報じている。
イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は移籍に至ったまでの舞台裏を載せた。友人に交渉が本当かどうかを尋ねられたピャニッチは、「15分で売られたよ。彼ら(ローマ)がユベントスを呼んだんだ。金が必要だったからね。とても辛いけど、残念ながら人生で全てを得ることはできないんだよ」と同選手のワッツアップメッセンジャーのメッセージを載せている。
それを受け、同日ローマのゼネラルディレクターのマウロ・バルディッソーニ氏が『ローマ・ラディオ』でピャニッチのそのメッセージの内容を否定すると、今月9日に選手本人から受け取った正式書類の内容を読んだ。そこで同選手は、違約金を支払うクラブへ移籍する意図があることを伝えており、そのクラブの名前はユベントスだと明かしている。
さらに同日には、ユベントスのゼネラルディレクターのジュゼッペ・マロッタ氏もイタリア紙『トゥットスポルト』でその取引を裏付けた。
マロッタ氏は、「ピャニッチの取引は、ユベントスへの移籍を強く望んだ選手の意思とローマと結んでいた違約条項を活用することで成立したよ」と告白。「本人がそのお金を受け取らないことに決めたことで取引を楽にさせたんだ。彼はもうすぐメディカルチェックを受けるはずだよ」と告げ、ローマとの幹部同士の直接交渉は行われなかったことを認めている。
この数日間イタリア中の注目を集めたこの取引だが、ようやくここで決着がつきそうだ。
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