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【現地レポート】捲土重来を期す元清水・ゴトビ氏。タイ・ブリーラム新監督として描くビジョン

text by 長沢正博 photo by Masahiro Nagasawa

監督はタイの選手たちの向上心に感銘

アフシン・ゴトビ
ブリーラムのベンチに座るゴトビ監督。右隣に座るのはネーウィン氏【写真:長沢正博】

 とはいえ、リーグ戦でブリーラムは現状、まだ3位につけている。ジオゴも後半戦から復帰する見込みだ。ティーラトンは抜けたものの、タイ代表のナルバディン・ウィーラワットノドムをはじめ各年代のタイ代表または代表経験者を抱え、選手層は他チームと比べればまだ厚い方。首位ムアントンから勝ち点8差をつけられているが、挽回する余地はある。

 ゴトビ監督は「私の中のビジョンとしては、より速いテンポで攻撃的なサッカーをすること。そしてディフェンスにおいてはFWからチーム一体となった守備をしたい。タイの選手たちの我々から学ぼう、向上しようという姿勢には感銘を受けている。試合ごとに内容は良くなっていくと思う」と選手を評価する。

 タイ代表がキングスカップに臨むため、就任後すぐにリーグ戦が中断されたのも、チーム作りの面で幸いだろう。

 最近、ネーウィン氏はチームに関して変革の必要性を訴えていた。ゴトビ監督も「私や私のスタッフを受け入れたのは、彼がクラブを次のステップに導きたいからだと思う」と話す。

 近年急速に力をつけ、タイ国内のみならずアジアレベルで旋風を巻き起こしたブリーラム。ゴトビ監督がさらなる高みへとチームを誘えるのか。6月12日にホームにラチャブリーFCを迎える。中断明けの戦いぶりに注目が集まる。

(取材・文:長沢正博【バンコク】)

【了】

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