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豪州番記者からの提言。Jを参考にすべきAリーグ。入れ替えなし、2部もない不思議な状況を改善せよ!

text by 植松久隆 photo by Taka Uematsu

2部設置のアイディア。重要な州リーグとのすみ分け

Aリーグ 写真:taka
Aリーグに2部を作ろうというアイディア【写真:Taka Uematsu】

 毎年、シーズンオフになると話題に上るAリーグのエクスパンションの是非やその方法論。その中でも複数の識者やサッカーブログの運営者などが、かなり真剣な提案を行い、多くのサッカー・ファンの支持を集めているのが、Aリーグに2部を作ろうというアイディア。

 筆者もこれには基本的に賛成だ。残念ながら、FFAは将来的なエクスパンションは視野に入れつつも、2部制の導入に関しては否定的な立場を崩さない。それもそうだ。前述のようなNPLシステムの整備を主導してきたのに、“A2”とか“Bリーグ”などの仮称で展開される“2部”を導入してしまうと必死に整備したNPLの存在意義の根幹を揺るがしかねないからだ。

 しかし、これでは豪州サッカーのすそ野は広がらない。純然たるプロリーグにはなりえないNPLとプロリーグたることを目指す“Bリーグ”は、移行期の混合はあれど、段階的にすみ分けができるはずだ。

 NPLのクラブの中には、旧NSL(Aリーグ以前に存在した全国リーグ)有数の実績と存在感を誇るメルボルンの古豪サウス・メルボルンなどの例を引くまでもなく、今すぐにでも、将来的なAリーグ昇格を狙う“Bリーグ”に参加できる体力を持つクラブはある。

 また、長らくAリーグクラブの必要性が論じられてきたウーロゴン、キャンベラ、ホバート、ジロングなどの地方の中核都市では、一定のガイドラインの元で参加希望を募れば、すぐにで“Bリーグ”への参画への動きが具現化するだろう。

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