日本代表MF清武弘嗣が加入するセビージャに早くも試練が待ち構えているようだ。10日にイタリアの『ディレッタニュース.it』を含む複数のメディアが報じている。

　セビージャはヨーロッパリーグ（EL）三連覇を成し遂げた名将ウナイ・エメリ監督と2017年まで契約が結んでいる。しかし、同指揮官はパリ・サンジェルマンとサインを交わすことが濃厚とみられており、セビージャは監督交代を強いられるようだ。

　後任候補にはキケ・サンチェス・フローレス氏、ルディ・ガルシア氏、そしてコパ・アメリカ2015でチリ代表を優勝に導いたホルヘ・サンパオリ氏の名前が挙がっている。しかし、フローレス氏がエスパニョールと契約を結んだために候補は2名に絞られたようである。

　その2名の内で現在最有力候補だとみられているのがフランス人のガルシア氏のようだ。同氏はもう1年間ローマとの契約が残っているが、新天地を探していることやクラブが契約金を節約したがっていることからも、契約の解除には何も問題はないようである。

　ガルシア監督とサンパオリ氏との大きな差は、チャンピオンズリーグ（CL）での経験値だ。セビージャはELで優勝したことで来季のCL出場権を獲得した。そこで同クラブは、今季に果たせなかったグループリーグの突破を来季の目標としたようで、そのためには2年連続でCLを経験したガルシア氏のような指揮官を求めているようだ。

　来季は初めてCLにも出場することになる清武。新たな地で、新たな監督のもと、セビージャの新たな時代を切り拓くことが求められそうだ。

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