ニュルンベルク時代の清武(右)とJ・カンパーニャ(左)【写真:Getty Images】
セビージャ移籍が決まった清武弘嗣の活躍に太鼓判を押す心強い声が届いた。ニュルンベルク時代の同僚で、セビージャ下部組織育ちのスペイン人MFホセ・カンパーニャのコメントを、スペインメディア『エル・デスマルケ』が伝えている。
現在スペイン2部アルコルコンに在籍するカンパーニャは、セビージャからイングランドのクリスタル・パレスを経て2013/14シーズン途中にニュルンベルクへ移籍。主力に定着することはできなかったが10試合に出場し、清武とも同じピッチに立った。
わずか半年間しか共にプレーする機会はなかったが、カンパーニャの頭の中には当時の様子が相当強く印象に残っているようで清武を絶賛している。
「すごくいい選手だよ。彼のようなボールを触りたがるタイプならスペインのサッカーにもよく合うはずだ。足元でボールを扱う技術に長けていて、キック精度も高い。右利きにもかかわらず両足で遜色なくボールを扱えて、左足をよく使うし精度も本当に素晴らしい」
「非常にスキルフルで、常にボールを触っているし、賭けのような難しいプレーも好きなんだ。これには特に驚いた。彼のようなスタイルの日本人は多くないからね。セビージャにとって非常に面白い選手であることは間違いない」
カンパーニャはセビージャの下部組織で育ち、トップチームでもリーグ戦20試合に出場した。その経験とドイツ時代の記憶から、清武のスペインでの活躍を確信している。
「スペインのサッカーやリーグ、セビージャに馴染めればチームを高みに導く大きな助けとなってくれるはずさ」
代表でもかつてない輝きを放った日本の司令塔は、初挑戦となるスペインの地でチャンピオンズリーグという未開拓の領域にも足を踏み入れる。元同僚が予想するような活躍を披露できれば選手としての価値は飛躍的にアップするだろう。
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