厳格に管理されているサッカー選手
通常、どの試合でドーピング検査が行われるかは、その国の反ドーピング機関によって決定される。最近までは、それらの機関は、RUSADA(ロシア反ドーピング機関、Russian Anti-Doping Agency)だった。
しかし、現在RUSADAが機能しているとは言えないので、イギリスの反ドーピング機関、UKAD(British Anti-Doping Agency)が、どの試合でドーピング検査を行うか決定している。そして、ロシア・フットボール協会は、どの試合がドーピング検査の対象になるかに一切関わっていない。
イギリスとロシアの両国が話し合いを持つと言うだけで、難しい関係にあることを理解して欲しい。現在まで、UKADがロシアサッカー界のドーピング問題に疑問を投げかけたことはないが、反ドーピング機関(UKAD)のスタッフあるいは、依頼を受けた検査官が検査をしている。サンプル検査は、ロシア国内で行われることが禁止されている。
ベズグロフ氏は、ロシア代表チームが今季、如何に頻繁にドーピング検査を受けたか、誰よりも知っている。そして、毎回選手たちがドーピング検査をパスしていることも。
・如何にドーピング検査が厳密であるか。
『欧州選手権(EURO)予選の試合直後に、2選手が検査を受けます。W杯では毎試合、2選手の血液と尿が検査されます。EUROでも同様の検査方法がとられます』
・試合以外ではどうなるのか?
『フランスとの親善試合前には、全選手。W杯前には10選手が検査を受けました。どの選手が検査を受けるかは、クジで決まります。したがって、ユーロ2016におけるドーピング検査も大会前、大会期間中と同じように検査 されるでしょう。今のところ、さらに厳しくなる計画は無いようです』
【次ページ】シャラポワ使用の薬物で陽性反応が出たケースはない