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代表 8年前

ロシア・ドーピング問題、五輪にも暗雲。サッカーは大丈夫か? 代表広報が語る

text by イリヤ・カザコフ photo by Getty Images

サッカーにおける薬物使用は無意味に近い。スパルタク・チームドクター談

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「サッカーにおけるドーピング(薬物使用)はあまり意味がない」とヴァルタペトフ氏は言う【写真:Getty Images】

 メルドニウムは、ロシアのスポーツ界にとって悪夢となった。この薬品は、治療としてだけでなく、心臓機能の維持にも使われてきたが、多くの選手たちにとって問題がある(使用するべきかどうか)薬品となってしまったのだ。ロシアは、この薬品の歴史的背景から他の国より影響を受けている(編注:この薬物は旧ソ連時代のラトビアで生み出された)。

 しかし、最も影響を受けているのは、チームスポーツではなく、単純な動きをするスポーツ(例えば、ボート競技、ランニング、自転車など)である。

 ヴァルタペトフ氏は続ける。「サッカーにおけるドーピング(薬物使用)はあまり意味がない。この競技は、スピードと持久力に加えてチームプレーが要求される。ドーピングによってサッカー選手が身体能力を上げても、それがピッチでの良いプレーに繋がるわけではない。

 サッカー選手は、ただ単純に速く走るだけではなく、ピッチ上で起きている状況を把握し、判断しなければいけない。また、ドーピング検査自体に技術的ミスが起きる可能性があることも忘れてはいけない」

 今年、ロシアのクラブは欧州カップ戦後にドーピング検査をして、毎回問題なくパスしている。そして、パリで行われたフランス対ロシアの国際親善試合でもロシア代表選手はドーピング検査を受けたが、採取されたサンプルから陽性反応は一切検出されなかった。

 ドーピングにおけるロシアサッカー界の潔癖性が保障されているのは、現在、どのような状況にあるのかを、より厳しく把握しているからだ。

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