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浅野、決定機でパスを選択…「入らなかったとしてもシュートで終わりたかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

浅野拓磨
パスを選択したことを悔やむ浅野拓磨【写真:Getty Images】

【日本 1-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ キリンカップ決勝】

 日本代表は7日、キリンカップ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦した。

 後半アディショナルタイムに迎えた決定的なチャンスで、浅野拓磨はシュートではなくパスを選択した。結局、得点を奪うことはできず、チームもそのまま敗れた。

「すごく後悔しています。入らなかったとしてもあそこで自信を持ってシュートで終わっておきたかった。消極的な部分が出てしまった」

 ジャガーの愛称で親しまれる気鋭のストライカーはそう吐露した。

 それでも、浅野はゴールを欲していた。「チャンス来い、チャンス来い」と思いながら戦っており、「最後は自分が絶対に決める」と思ってプレーしていた。最後の最後でパスに切り替えてしまったあのシーンは、周りが見えていたということでもあるが、ストライカーとしては打つべきだっただろう。

 それでも、90分間フル出場できたことは浅野にとって収穫だ。その中で「自分の良さを出そうという考えは常に持っていた」。自慢のスピードを披露し、最後のシーンにしても抜け目ない動き出しからボールを受けている。「周りが自分に合わせてくれた」と謙遜したが、代表の面々が“使いたくなる”ほど、浅野の走力は魅力的だったということでもある。

「納得いくプレーはできていませんが、もっともっとやらないといけないと思いましたし、やれるんだという感覚は掴めた。今日、シュートせずに後悔で終わってしまって、チームも負けてしまった。この悔しさを忘れずに次に生かしたい」

 この日味わった悔しさをバネに、リオ五輪世代のストライカーは成長を続けるつもりだ。

(取材:元川悦子)

【了】

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