後半の無得点を悔やむ清武弘嗣【写真:Getty Images】
【日本 1-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ キリンカップ決勝】
日本代表は7日、キリンカップ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦した。
この試合で先制点を決めるなど、トップ下としての仕事を果たした清武弘嗣。しかし、逆手負けを喫したことで「残念な気持ちでいっぱい」になったという。
一進一退の展開ではあったが、先制するまでは日本も攻撃の形をいくつも作った。しかし、後半は相手の高い最終ラインの裏を狙うばかりの単調な攻めが増えた。
「宇佐美のサイドですごくタメが作れていて、そこからにいい形がたくさんできた。でも後半は単調になっちゃったり、相手が引いた中でパスコースがありすぎて、自分たちがとられてカウンターっていうのが多々あった。そこはこれから話していかないといけない」
清武自身、ゴールシーン以外にもチャンスはあった。だが、特に後半は日本の戦い方にも問題はあった。「後半は基本的に自分たちがボールを持っている時間帯で、なんで点が取れなかったというのは、精度というよりバリエーションの問題だった」と裏へのパス一辺倒になった攻撃を反省した。
低い位置でボールを受けることも考えたが「常にディフェンスから見られている状態だと思うので、あんまり意味がなかった」という。だからこそ、高い位置で好機を狙い続けた。
「ハセさん(長谷部誠)からボールが出てオフサイドになりましたけど、ああいうところで、ハセさんがあれだけ高い位置をとってくれてるなら、自分は自ずとあのポジションには行ける」
本田圭佑、香川真司がいない中で、『トップ下・清武』が十分に機能することがわかったのは収穫だろう。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から期待を寄せられるプレーメーカーにはさらなる飛躍が求められる。
(取材:元川悦子)
【了】