レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督【写真:Getty Images】
先月末に終了した2015/16シーズンだが、すでに2016/17シーズンは動き始めている。強豪チームにほとんどオフはない。欧州王者となったレアル・マドリーのプレシーズンも当然ながら過酷である。7日、スペイン紙『アス』が報じている。
ジネディーヌ・ジダン監督率いるマドリーの新シーズンのスタートは7月15日。そして18日には北米ツアーへと出発する。今年はヨーロッパの強豪チームが参加する「インターナショナル・チャンピオンズカップ」に参戦予定である。
カナダのトロント、あるいはモントリオールを拠点に、パリ・サンジェルマン、チェルシー、バイエルン・ミュンヘンと米国各地で対戦することになっている。そして、8月9日に公式戦初戦となるセビージャとのUEFAスーパーカップを迎える。今年はノルウェーのトロンハイムで開催ということで、ここまでの総移動距離は18,892kmとなる。
もっとも昨年は中国、オーストラリア遠征を行っており、約44,000kmの移動ということであるから、大幅に移動の負担が減ったのは間違いない。それでも、MFルカ・モドリッチが「この夏は練習以上に飛行機に乗っていた」と発言したり、DFマルセロもシーズン中に「ベストなプレシーズンを送れなかったツケを今払っている」とコメントするなど、こうしたプレシーズンは選手には大きなストレスであることは明らかだ。
選手の心身の負担は大きいが、ビッグクラブにとってプレシーズンのワールドツアーは今や立派なビジネスの一部である。今季はEURO、コパ・アメリカ明けの選手も多くコンディショニングがなおさら難しくなるだろう。ジダン監督のマネージメント力が試されそうだ。
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