ゴール後にTシャツを掲げたアンヘル・ディ・マリア【写真:Getty Images】
アルゼンチン代表のアンヘル・ディ・マリアが、現地時間6日に行われたチリ戦でゴールを決めた後に亡き祖母に向けてTシャツを掲げた。7日に英メディア『ESPN FC』が報じている。
コパ・アメリカのチリ戦で、アルゼンチンは2-1の勝利をおさめた。この試合の先制点を決めたディ・マリアは、ゴール後にTシャツを掲げる仕草をしている。同メディアによると、それは試合当日に祖母が亡くなり、知らせを受けて急遽用意したとのこと。
Tシャツには「おばあちゃん、あなたがいなくなると、とても寂しくなるよ」と書かれており、天国の亡き祖母に向けたメッセージだったようだ。
試合後にディ・マリアは「このような出来事が起きても、ここから離れることは難しい。僕の母は、チームメイトと一緒に残り、試合に勝ちなさいと言ってくれた。僕はゴールすることができたので、とても満足している。これは祖母のためであり、困難な時期を送っている家族のためのゴールだった」と語り、悲しみを堪えながら試合に臨んだことを明かしている。
アルゼンチン代表を率いるヘラルド・マルティーノ監督は「ディ・マリアは私に何も言ってこなかった。良い調子でプレーできそうとだけ言っていた。ほとんどの人々は、これらの状況で同じ回答をするだろうね」とコメントし、ディ・マリアがチームメイトを動揺させないように配慮していたことを明かしている。
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